【記憶】キョンキョンとオバQ | しま爺の平成夜話+野草生活日記

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大学生になって、山中猪男子校出身の私が最初に友達になり、ほとんど毎日学食を一緒に食べていたのは、ヴェガでも姫でもない。
ほとんどの仲間が驚いた、今は当時の2倍くらい立派になったキョンキョンと、いまだに学生のようなオバQである。


キョンキョンには悪いことをしたなあ、と反省しきりだ。

大学生になり、最初にデートをしたのはキョンキョンだった。
姫とならび、私へのノート貸本屋の筆頭だった。

が、唯一私がキョンキョンにノートなどを貸したことがある。


それは、多分ほとんどの人が登ることをしていない、龍ノ口奥地の地質調査結果だ。

でも、それ以外は、すべて借りてばかり。

それだけではなく、キョンキョンにはひどい迷惑をかけた。
反省しきりである。





オバQは、ある仲間が言っていたが、素晴らしい人生を歩んでいるようだ。

旦那には壁ドンされたこともあり、またオバQ自身が一時はかなりの活動家になっていたため、男子の多くには≪怖い人≫でもあったようだ。

親戚や子ども時代の仲間や近所の方を除けば、私を下の名前で呼ぶのは、姫とオバQだけである。

オバQとは、蔵王合宿お化けツアーで手を取りあったり、松島まで深夜ハイキングをしたりとかなり思い出はある。
初めての相合い傘も彼女だった。


シャツのボタンを縫ってあげようかとか、私の犬語学習能力をみてくれたりと、実はかわいい面も多いのだ。

数十年ぶりにあったクラス会では、そんなことをしらぬ連中の前で、怖いお姉さんとのイメージの彼女に軽口をたたいた私に、下の名前で私を呼ぶオバQとの関係を疑われたこともある。
そんなことはなかろに。


私はノンポリだったがゆえに、右も左も、女性には知り合いが多いのである。


野郎は、知らない?






海外での私の新入社員時代を知る方には想像できないかもしれないが、私も学生時代は一見軟派的でありながら、心は硬派だったのである。


一方、学生時代を知る読者には、私の海外時代は想像できないだろう。

でも、真面目に遊ぶことは共通しているかな?


いや、学生時代は真面目には遊べなかった。

社会人になって、初めて自分の思いに素直になれた気がする。


もし、学生時代から思いに正直に生きられたら……。

まっ、不可能な話はよそう。