さて、ではいったい古い日本語とはどんなものだったのだろうか。
これは、江戸時代の国文学者も苦労している。
なぜなら、新しく入ってきた漢や呉の言葉が邪魔したからだ。
現在ではさらに、英語など欧米語が混ざり、より複雑になっている。
そこで、古文書に残る日本語を中心に調べてみる。
と、残るのは名詞やいくつかの動詞・形容詞・連体詞・副詞などのごく一部に限られてくる。
しかしながら、名詞でもカモメ(クロハシカモメkaroroマオリ語)、カメ(laumeiサモア語)のようにポリネシア語の影響があるものがありそうなものに気付く。
語源難語の代表、月や犬もエジプト語との関係が疑われる。
(月はトト神の化身toki、犬はアヌビス神に同じ犬の普通語としての発音im-puu)
形容詞・長い などは明らかに東南アジア語nahga由来だ。
そうやって考えていくと、いかにも日本的な言葉は、
うららか
なごやか
などという言葉に限られてくる。
が、これでさえ問題が残る。
かなり強引だが、
うららかは、
ウルらかと考えて、最初の都市ウルのように平和でのんびりとした の意味で、
なごやか は、
ナグやく と考え
海面がしずかで安全な
と捉えれば、中東語由来もありうる。
ひどく飛躍した推測ではあるが。
で、やっぱり分からなくなる。
さらに、こんな推測もできる。
いまでは本来の意味がわからなくなってしまった時化(しけ)は、中東で暴風雨を意味する言葉の複数形ジイケからだろう。
語源書の多くは、湿気(しっけと同じ)としている。が、湿気という言葉は、おそらく1500年位前の比較的最近呉あたりから入ってきた言葉と現代感覚で考えた結果だろう。
最近日本には象はいなかったはずだが、象を意味すると思われる キサ という言葉があったり、難解だ。
方言に残る ~だんべ などの語尾につく副詞は、満州語動詞語尾変化の臭いがする。
春めく、行く、歩く などはトルコ語系動詞の臭いがプンプンだ。
★テュルク猫先生!
間違いなど、是非ご指摘を。
今はとんでもなく忙しいことができたから、ここを見ている暇などないか。
世界中に広がる 火のH(F,P)音
皮や髪などの K(H)音
家に関係する H(P)音
などを考えると、日本人が列島に住み始めたとき、すでに基本的なものを表す言語をもっていたと考えてもおかしくはない。
★次回に続く予定