よくお邪魔するブロガーさんが、クレオパトラ・カットの髪型にされていた。
この方の文章は端麗生絞りであり、ついついHコメントをしてしまうほど美しい。
と、TBSではネフェルティティとツタンカーメン時代の特集をしていた。
これは今から3300年前。
クレオパトラだけで省略されることの多いクレオパトラ7世の1300年前。
私の裏専門である、ラムセス2世の約100年前の時代だ。
TBSで放映された仮説は、素晴らしいものだった。DNA調査結果から、ネフェルティティはツタンカーメンの義母にあたることは知られているが、その墓に関する推測は目を見張った。
あと数年後には、今世紀最大の発掘があるかも知れない。
ただ、この番組に重箱の隅をつつくような苦言を呈したい。
再現映像では、幼少期からツタンカーメンと呼んでいた。
これは明らかな誤りであろう。
後にツタンカーメンと呼ばれるようになったファラオは、幼少期はエジプト史上最大の、父親による宗教大改革をされた時代である。
ツタンカーメン(トットゥ・アンク・アメン)のようにアメン神が名前につくことはあり得ない。
父王は、そんな輩を消していったのだから。
だから、幼少期のツタンカーメンは、ツタンカーテン (トットゥ・アンク・アテン)と呼ばれるべきである。
小さいことに思えるが、命に関わる問題なのだ。
個人的には、ネフェルティティやツタンカーメンには興味がなく、私が埋没しそうになったのは、100年後に生まれたエジプト史上最大最強最長寿王ラムセス2世の奥さんと、娘であり妻ともなった方あたりですがね。
ちなみに、件のブロガーさんには、ペットにコブラは飼わない方がよいこと、もし仮に飼っていたら干し葡萄を餌にはしないようアドバイスしておいた。
我ながら、なんと親切で適切な助言であることか。