ロゼッタストーンというのは、エジプト・ロゼッタで見つかったとされるヒエログリフ(古代のエジプト文字)の入った石板である。
フランス軍が発見ということになっているが、これはコロンブスのアメリカ大陸発見と同じように、間違って教えられている。
ロゼッタストーンの存在は1000年以上昔から知られており、はるか昔からムスリムたちにも大きな謎だった。
それを読み解いたのが、シャンポリオンだということになってもいる。
実は解読には多くの学者の力の賜物だろう。
それを最終的にまとめたのが、シャンポリオンだったという解釈もできる。
この解読に日本語を知っている人がが加わっていたら、もっと早く簡単に読み解くことができたろう。
西欧語の場合は、基本表音文字だけであり、日本語や漢語のような表意文字はない。
だから文章解読にも難問が付きまとう。
ましてや古代エジプト語は、日本語と同じような表音文字と表意文字の混合文だともいえる。
カルトーシュと呼ばれる王を表す文字は、多くの場合表音表意文字の合体に近い。
こうした文字構造は、西欧人には考えにくいから解読にも多大な時間がかかった。
明治初期、国費で海外研修に出された日本人が、参考に立ち寄ったエジプトから帰らなくなった。
本来は西欧文化を日本に伝え、国の発展に寄与するはずの方だったが、エジプトにひかれてしまったらしい。
これはなんとなく理解できる。
古代エジプト文化は、現在も続く神道の考え・行事にそっくりであり、カルトーシュにある王名などで読めば、天照大御神だの素戔嗚、月読ばかりか、猿田彦や天之宇受女、尊(ミコト)など、現在日本語では理解できなくなった言葉の意味も分かってくる。
研究者なら面白くし仕方がなくなるだろう。しかしそれを日本には伝えられない。
だったら、エジプトにいようとなったかもしれない。
言葉は不思議なものだ。
日本語や欧米の多くの言語では、『父が帰る』という場合の父と、『父にお願いする』という場合の父という文での『父』という言葉の文字は変わらない。
が、一部言語では格などによって文字・音が変わる。この辺りは悪魔でさえ泣いたと言われるスペインに残るバスク語を知っている人なら想像がつくだろう。アフリカなどには、立っていつライオンと、走っているライオンでは言葉が違っており、ライオンだけを意味する言葉もないらしい。
この傾向は、現在も西欧語にわずかに残っている。
英語などには、牛という言葉を意味するものがない。
牡牛か牝牛、あるいは子牛・乳牛という言葉はあっても、日本語の『牛』に対応する言葉は無いか一般的ではない。
一方、『死』や『トイレ』に、日本語ほど多くの言葉と意味ある言葉も少ないだろう。
海外で似た言葉は、消えたシュメール語くらいしかないようにも思える。
マヤ文字も、日本語的知識があれば、超超を何個も並べた難問ではないだろう。
ロンゴ・ロンゴというのは、スペイン人がたどり着いた地球上で最も孤独な島であるイースター島にあった文字のようなものだ。現在は、チリやドイツなどごくわずかな博物館でしか見られない。
いままだ解読されておらず、文字かどうかさえ疑われている。
これが文字ならば、日本語的な読解が役立つ可能性がある。
ロンゴ・ロンゴは耕運という、文字を右から読んで下の段では左から読むと言った、非常に特殊な文字である可能性がある。
かつ、文字のようなものは表音文字ではなく、あるいは1文字が1音や1意ではなく、複数連なって1つの意味を成す言葉かもしれない。
素人勘では、あの木片に書かれているのは先祖の成り立ちだ。
いわば、家系図や伝承である。
文字1個に、西洋語などの文字1個が対応すると言った西洋理論では読解できないだろう。
あれらは塊文字に近く、日本語のひらがなで書いた漢字に類似するものだろう。
つまり同じ文字が、すべての場所で同じ意味を表すとは限らない。
こうした考え方も肝要だ。
この文字らしいものの解読に努めたいが、サンプルがあまりにも少ない。
金もない。
年間1000万円程度の研究費(出張費などは別)をもらえれば、老体病態に鞭打ってこれの解読に打ち込みまする。
文部省さん、いかがですかね。
日本の文部省に限らず、ドレスデン博物館かやチリ大使館などからのオファーなども快く受け付けまするよん。
大英、ルーブル、プラドも大歓迎。
あっ、でも復旦や平壌は遠慮したいかな。
なになに、1000万円どころか1000円でも高い?
とほほはほ。
恵まれないジジイにお恵みを!