今私がいる部屋は、癖もの患者の集まりかも知れない。
チューブ付けたままでの、外出許可を申請した私。
食後に売店でお菓子を買い、かじっているのを見つかり取り上げられた右隣の糖尿病患者。
極めて厄介な病ながら、売店買い漁りの左隣。
夜中になると急に元気になり、痛い痛いと叫ぶ2部屋離れた個室患者。
会社は俺がいないと潰れてしまうと言いつつも、息をするのさえ困難な大先輩。
看護婦さんは、大変だ。
ほら、また夜中大声じいさんが、元気に体調不良を訴えている。
しかし、腹はかなり減る。
正直、私の病ならば多少の肉は食べた方がよいはず。
ただ、それを口にすると栄養士の顔が変わるだろう。
だから、しばらくは黙っていよう。
病院での、食い物の怨みは恐ろしいのだ!