今日は憲法記念日だ。
現在の憲法は、東条英機も言っているように素晴らしい理念からなる、理想的な憲法だ。
と同時に、やはり東条が指摘しているように、それは現実にはそぐわない面も合わせ持っている。
東条英機という名前を聞いただけで、じんましんができる方、ああひどい軍人と考えてしまう人もいるだろう。
私もそうだった。
東条の遺言さえ読まずに、マスコミや世間のイメージだけで人を判断してしまっていた。
そんな軽率な、また不勉強で決めつけや色分けをしてまう、実に世間知らずで馬鹿な私であった。
現在も馬鹿であることは変わりはないが、昔ほどマスコミ報道やイメージだけで判断することは無くなってきた。
現在の日本国憲法ほど素晴らしい内容の憲法は、世界の歴史上ないのではなかろうか。
同時に、実情にそぐわない憲法というのも珍しいだろう。
中華人民共和国のように、名目上の憲法はあるが、実際はその上に共産党があり、憲法が必ずしも最高法規ではない国を除けば、憲法とは国の最高法規だろう。
少なくともその国に住んでいる人間は従わなければならないし、憲法にのっとって作られた法やら条例に従うのも、その国の住人の義務だろう。
外国籍の人間であろうと、その国に住んでいるなら、その国の法に従うのは当然だ。
また、憲法とは言え、人間の作ったものである。
当然問題はあるし、時代とともに社会環境も変化する。
だから、どんなに素晴らしいものでも、人間の作ったものに時代を超えた絶対的なものはあり得まい。
それは憲法も同じだ。
現在の日本国憲法は、理想的ではあるだろう。
しかし、現実にそぐわないものでもある。
例えば、自衛隊は多くの国民を守っている存在でありながら、偏狭な考えをする方や、外国勢力の協力者にて手なずけられた方々、無垢の方々や善意の騙され被害者などによって、長い間不遇の日々を過ごしてきた。
こうした方々に感謝こそすれ、その存在さえ認めず。国内では肩身の狭い思いをしていらっしゃる方もおおいのではなかろうか。
憲法をどう改正するかは、熟考が必要だろう。
しかし、70年も実情にそぐわない憲法に固守することは、あまりにも奇妙だ。
現憲法は、一部の国々にとっては非常に都合がよい。
具体的には、中華人民共和国や韓国、朝鮮民主主義人民共和国などだ。
だから、そうした国々にとっては、日本国は現憲法のままであって欲しいだろう。
また、そうした国々の有形無形の影響を受けた方々にとっては、現憲法は死守してほしいものだろうし、またそうしないと自国から何らかの圧力を受ける場合もあるだろう。
そうした国々は、日本国憲法は素晴らしいと言っておきながら、自国憲法を日本国憲法のように変えたりはしない。
他人に言っていることと、自分がやっていることは全く違っている。
日本国憲法の存在を、政治道具にも使っていそうだ。
このあたりをよく考える必要があると思う。
戦争が好きな人など、日本人にはほとんどいないだろう。
一部政党は、戦争憲法とか呼んでいるものがありそうだが、そうした方々は、今現在も実際に戦争をしたり侵略をし、多くの民間人を殺している国を批判しているのだろうか。
繰り返すが、憲法は神様ではなく人間の作った道具に過ぎない。
悪いところは時の流れとともに増えてくる。
それは、日本国憲法のような素晴らしいものでも同じだろう。
だから、内容は十分に吟味する必要があるが、、それに触ることさえタブーという考えの方が、国民無視であると考えている。
なお、参考までに、戦後になされた各国の憲法改正数を表にしてみた。
改正回数が多いければよいというものではないが、憲法も時代とともに変えるのは常識だろう。
もし常に固定した考えだというならば、神の像を作ってはいけないと言って数千年にわたって保護してきた美術品を破壊してしまう、原理主義と呼ばれる一部のテロリストにも似た印象を受けてしまったりする。
参考;戦後の憲法改正回数