宇宙中心国が出資50%という、実質ワンマン会社が設立されるらしい。
どこか、合弁公司に似た構造だ。
うまみは出資者が損をしない構造だ。
さて、このAIIPなる会社だが、いろんな星からそれぞれの思惑で参加を表明している。
まずは、ユウロパの雄たるメッサーシミッタレ。
ここは、ビール時代からチャントン地域には利権がある。
さらに、ボッコスワーレンのからみで昔から北部には強い。
また、ゼゼの流れも確立されている。
あの南京豆でえがくの塾長のベントウも、メッサーシミッタレ星人だった。
結構昔からの付き合いで、あちこちに保護区もある。
エッチャンジバラ星人もまた、似たようなものだ。
この星の保護区の数は、宇宙中心国内で最も多い。
北は強くはないが、この間まで自国星の衛星だったチャンポンやチャチャン、チョンガンなど、南での力は絶対だ。ここでのうまみは相当なものだ。
ファーランシー星人。
この国の商業中心、ジャンガイでの力は最大。
昔からの衛星都市は健在である。
特に、チンチャーン地区では、いまだにファーランシー星人は鬼なみだ。
ダイコンオソシヤ星人。
昨年から、メリケンコのいじめにあってローボロがぼろぼろになっている。
ここでうまいことやって、ローボロを復活させたい。
と、いろんな思惑が交錯してAIIPは発足しますとさ。
ちなみに、宇宙中心国になびき始めているコーリャン星人は、メイケンコ星人からきついお叱りを受けてしまった。
コーリャン女王はそのショックから、今後2週間ほどは南十字星に傷心慰安旅行にお出かけになられる。
いや、もう出られた。
どこの星も、宇宙中心国に同調しての参加ではない。
メリケンコ星へのあてつけと、皮算用が故である。
人生を損得でとらえるのは哀れで貧しい考え方だと思っているが、こうした宇宙星人間のかけひきは、彼らの損得勘定で考えて行動しないと馬鹿をみる。