【小説】空出多 | しま爺の平成夜話+野草生活日記

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今しかありません。
薄は2ヶ月いなくなります。
この間に、反対する奴らをこっちへ引き入れませう。
あのメモ全文が表に出たら、我々はどうなるか畳の目を見るより明らか。

参謀長。
ご判断を。




うーむ。
しかし、いささか不味いな。きゃつの身内やシンパがここにも多い。一気にもっていくのは難しそうだ。



大丈夫です。
小わっぱは、私にお任せを。
幸い、第三種輸出物資が大量に返品されて帰ってきます。奴らの尻と頬っぺたを叩けば、小わっぱ懐柔体操に協力させるなんざ、せわあない。



さよか。



はい。1人あたり蜂蜜入饅頭の2、3個でお釣りがきます。
ですから、メダカの心配はなさらずに、参謀長は鯛や鮃の養殖をお願いします。


うーむ。
しかし、それでは儂は空出朶を主導したことになってしまう。



ご安心を。
先日、斜無であった空出朶をご存知でしょう。
国民の9割に支持され、空出朶軍の頭はスター並みの扱いとなっています。
ですから、我が宇宙中心体感温度大国も、必ずやバカな国民の支持を得られます。
そうすれば、参謀長は鯛や鮃の阿波踊りの日々。
この世の春でおじゃりまする。



さよか。
鯛や鮃の阿波踊りの日々か。



さようで。
なんなら、鰈の縁側も味わえます。





そっちの趣味はないが、楽しそうじゃの。




はい。せわあない。