【日本人の起源】遺伝子でみる日本人の特異性  その2 O2b1 | しま爺の平成夜話+野草生活日記

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日本人に一番多いY染色体パターンはD1bであり、これはC1同様日本人特有のものであることを紹介しました。

実は最近、今までは大陸や半島と同じグループと思われていたものが、日本人特有のパターンであると分かってきたものがあります。

それがO2b1というグループです。


Oグループというのは、現在の中国大陸付近で生まれた可能性のある変異ですが、少し前まではOグープを細かくは分類できていませんでした。


そのため、日本人に2番目に多いOグループは、弥生時代に日本に移ってきた漢人なのだろうと思われたりもしていました。


ところが、このOグループを細かく見ると、漢人のOグループと日本人のOグループでは違っており、朝鮮半島のOグループには近いものがあることが分かりました。


しかしながら、その存在比は日本に極めて多く、朝鮮半島では少なく、中国大陸では1%未満(ほぼ0%)であることもわかってきています。


このようなことから、O2b1グループははるか昔に大陸から渡って来た種族ではあるが、その後日本独自の進化を遂げ、半島経由ではなく、むしろ日本から半島へ移った人たちがいたのではないかとも考えられるようになってきています。


これは、史記など海外資料や記紀など国内資料からも推測できます。

任那とは、日本の半島飛び地のようなものだったというわけです。


このあたりは、三国志や宋書などの記述に合致します。


東北方面に高い割合が見られますが、北海道アイヌには見られません。

また、沖縄などでは、本州より低く(半分くらいの割合)なっています。

また、飛騨地方では半分以上がこのパターンの可能性があります。


朝鮮半島に残るO2はわずかに異なり、O2b1bとされていますが、新羅系に多いようです。


これに該当する現代の著名人は探せませんでした。


古い人物では、藤原王国の清衡がそうだと言われています。