【新解釈】アダムとイブ | しま爺の平成夜話+野草生活日記

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ユダヤ教やキリスト教、あるいはイスラム教の方ではなくとも、アダムとイブの話は知っていると思います。

エデンの園で平和に暮らしていた2人ですが、神から食べてはいけないと言われていたリンゴ(リンゴとは書いていませんが、面倒なのでここではリンゴということにしておきます)を、蛇にそそのかされて食べてしまいます。

こうしてタブーを破った2人は、天国であるエデンの園から追放されてしまうという話です。



この話を、私流に解釈してみました。


リンゴを食べるようにそそのかした蛇とは、蛇のように細長い肉体の一部のたとえです。

リンゴとは、美味しそうに見える肉体の一部です。


蛇のような肉体の一部が、急に鎌首をもたげて目の前にあるリンゴのようなものにしゃぶりつきたくなった。

それはいけないことだったが、抑えがきかない。


我慢できなくなった蛇は、とうとうリンゴを食べてしまった。


これが、アダムとイブの話の真意でしょう。


蛇がリンゴを食べると、子どもが生まれます。

つまり、新しい命の誕生です。


命を創る。

これは神の領域です。

人などが行える所業ではありません。

しかしながら、2人はその神の領域に触れることをしてしまった。


だから神は怒ってしますのです。


人間は神の縄張りを荒らしてしまった。


これは神から見れば、許せることではありません。





★余談


アダムと言うと、日本語では単なる人名になってしまいますが、旧約聖書の書かれたアラム語やヘブライ語では、いろんな意味を持つ言葉の文字と全く同じです。

つまり、アダムというのも駄洒落を利用した文字教育や聖書の内容を理解するための暗示にもなっています。

このあたりが分かってくると、アダムがなぜ土くれから創られたかが理解できるようになります。

なお、アラム語やヘブライ語にはほとんど母音表示がありませんから(子供向けや外国人向けには、補助の読み仮名のようなものをつけている)、文字は同じでも発音は微妙に異なります。

このあたりは、日本語文字頭で考えてしまうとわけが分からなくなるところでしょう。

 


אדם アダム;人、男、最初の男の名、誰

אדם アデム:赤い

אדם アドム;赤いもの(血?)

אדם アダム;皮

אדמת アダマァ;土、泥→最後のת を取るとאדמ=אדם になります(注;アラム語やヘブライ語は戦前の日本語のように、右から左に読みます。また、מという文字とם と言う文字は、場所によって形を変えますが、同じ文字です)

つまり、泥から人(アダム)という文字が作れるわけです。

これが、旧約聖書でいう泥をこねて最初の男であるアダムを創ったという話の真意です。でも、日本語や英語ではこんなことは推測できませんよね。


イブにもいろんな発想ができますが、それは別の機会に。