レンガイ
この山の名前を知っている方は少ないかもしれないが、セレンゲッティという国立公園の名前は聞いたことがある方が多いのではないだろうか。
アフリカを代表する公園で、アフリカ一の高さを誇るキリマンジャロ西のすそ野に広がる、野生動物たちの保護地域だ。
その広さは四国や関東平野よりも広く、300万頭の動物が暮らしているという。
このあたりを紹介する映像や画像の中に、裾野まで雪をかぶったような山が出てくることがある。
マサイ族の言葉で神の山を意味する、レンガイだ。
この白いものは、実は雪ではない。
この山は今も活発に活動しているアフリカを代表する火山だが、非常に奇妙な火山としても知られている。
現在わかっているものの限れば、世界で唯一カーボナタイトを噴出する火山だ。
カーボナタイトというのは、ほかの火山の溶岩が地表では1000度くらいなのに対し、500度くらいであるらしい。
このためすぐに固まり、また非常に風化しやすいらしい。
雪のように見えたものは、この白い噴出物、つまり灰ということになる。
ここ数か月、やや大きめの地震も多発している。
★データ
レンガイ 標高 2,960m
タンザニア北部