アネート山
フランスの女性と言ったなら、どんな方を思い出されるだろうか。
往年の銀幕ファンなら、ブリジット・バルドー、カトリーヌ・ドヌーヴ、ジャンヌ・モローあたりだろうか。
歴史好きには、マリー・アントワネットとかジャンヌ・ダルクかも知れない。
しかし、おそらく地元民やカトリック教会関係者ならば、最初の方にに名前が上がりそうなのが、ベルナデッタ・スビルーだろう。
カトリック教会の聖人では、最初に写真に残る女性だ。
ベルナデッタ・スビルーという名前は知らなくとも、クリスチャンならばルルドの泉という言葉は知っているのではないだろうか。
奇跡の泉とされている、フランス南西部・ピレネー山脈麓にある田舎町の泉のことだ。
このルルドから100キロメートルも行かないところにあるのが、ピレネーの主峰アネート山だ。
アネート山は、スペイン・アラゴン州に位置するが、先月は日本のマスコミでも話題になっていたカタルーニャ境界に近い。
また、しばらくすると日本のマスコミも騒ぎ出すであろう、バスクにも近い。
アンドラからも、わずか数十キロメートル。
見方を変えると,、西欧にあって西欧ではない、イベリアとの境界をなす山々の代表的存在だ。
★データ
アネート山 (マラデッタ山) 標高 3,404m (イベリア・ピレネー最高峰)
スペイン・アラゴン ピレネー山脈
記録に残る初登頂 ロシア隊(19世紀)
★妄想あるいは推測
現在も不明者がいる、アンナプルナの悲劇。
日本ではあまり報道しないし、アンナプルナという名前を出さずにヒマラヤとかその地域名を出し、アンナプルナという名前を出したがらないように思われた。
なぜだろうと考えた。
ひょっとして、商業主義がそこに働いてはいまいか。
不謹慎ながら、そんな妄想をしてしまった。
この事件がなければ、別の話題で盛り上がっていたかもしれない名前だからだ。