エベレスト
世界一高いと言われ、その高さ8,848mであると信じられている山である。
本当の高さは分からない。
最近日本では、エベレストではなく中華人民共和国の主張するチョモランマと呼ばれることが多い。
エベレストは測量者の名前から採ったものらしいが、チョモランマは『中華人民共和国のチベット』の言葉らしい。
一般的には、この山を百名山の最初に持ってくるべきだろうが、そこは作者たる私の独断と偏見でこのシリーズを綴っているからご了承いただきたし。
エベレストは、かつては海の中にあった。
その証拠に、エベレスト山頂付近には有名な石灰層が見られる。ここには三葉虫やウミユリの化石があるようだ。
この層は、雪の少ない晴れた日のエベレストを撮影した写真を見れば、素人にもわかる筋だ。
このことから、エベレストがあるヒマラヤ山脈ができたのは、アフリカから切り離されたインドがユーラシア大陸にぶつかり、その衝撃で海底が盛り上がり世界一高い山脈を造った、という説が本当であるらしいことがわかる。
エベレストは現在観光化してしまったために、ごみ問題など多くの環境問題だけでなく、主に日本のマスコミなどによる商業化主義が問題視されているとも聞く。
なお、エベレストの初登頂はヒラリー卿ということになっている。
が、実際にこの登頂の立役者であるテムジンの名前が出ることはほとんどない。
このあたりの感覚は、『アメリカ新大陸発見』という表現や原住民をインディアンと呼ぶ、西欧中心絶対主義から抜け出せていない証拠とも言えるだろう。
★データ
エベレスト(チョモランマ;チベット語、サガルマータ;ネパール語など) (伝または表示)標高8,848m
ネパール・中華人民共和国国境
地上にある山では、世界一高いとされている
他の山同様、ごみ問題、マナー問題が起きている
最近は、シェルパの条件に関しても問題がクローズアップされた
8000m級の超ベテラン向け最高難度高山の中では、登攀難易度は高い方ではない