いはゆる【魏志倭人伝】その15 倭の位置と出で立ち | しま爺の平成夜話+野草生活日記

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こうやって道々を考えてくるとな、倭国は会稽の東冶あたりなのだろうな。

なに?聞いたことがない場所だ?

しょうがない。これから出てくる地名もあるから下の地図を見てくんなまし。




ああ、会稽とは台湾の西あたりの大陸の地方だ。

漢文を学習していたら会稽の名前くらいは知っておろう。

いやいや、最近は漫画でも出てくるはずなんだけどな。

『会稽の恥』とか『臥薪嘗胆』でも出てくる。


さて、本文に戻るぞ。

ここからは、倭の自然や風俗について非常に詳細な記事が続く。

三国志・魏志・東夷伝の中では、ほとんどの地方は東夷と差別しているが、倭の記載が例外的に詳しい。

また、珍しくほめる言葉がたくさん出てくる。半島に関しては馬鹿にした差別的記載が多いのだがな。


倭の風俗はみだらではないのだよ。

男は皆みずらの髪で、頭には木綿の布をかけている。

ああ、ターバンに似ているな。あるいは、ほっかぶりかもしれない。


着物は幅の広いものを重ね着していて、縫い合わせたものではない。

そうだ。まさに現代の着物に似ている。

これに似た着物はチベットや古いローマ時代・ギリシャ時代にあった。

チベットでは今でもそうだが。ブータン国王の正装を思い出してほしい。

あれは日本の着物だ。寒いから厚手にはなっているが。

女性は、髪の毛をたばねている。布の中央に穴をあけた一枚布に、頭を突っ込んで着ている。

稲や麻などを栽培し、蚕も飼っていて、麻布や絹、木綿などの布を作っている。


倭の動物だが、牛、馬、虎、豹、羊はいない。ああ、それからカササギもいない。


兵器は鉾や楯、木弓がある。

木弓というのはな、下のほうが短く、上のほうが長い。

竹の矢があるが、これには鉄や骨の矢じりがついいている。


こうした風俗や習慣、あるいは産物を考えると、儋耳(たんじ)か朱涯(しゅがい)とほとんど同じだわい。


まだまだ続くが、疲れたから今回はここまで。

地図作るのは楽しいが、面倒な字がなかなか出てこないのよ。

と泣き言&言い訳。


★蛇足


記述通りの位置に邪馬台国があるとすると、邪馬台国は、台湾が最終力候補になる。

で、台湾原住民の言葉と比較してみた。