いわゆる【魏志倭人伝】その14 倭人の姿・刺青 | しま爺の平成夜話+野草生活日記

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倭人はな、男も女も、みな刺青をしているんだよ。
それも、顔から身体中、いろんなところにな。
倭人の遣いが中国に来ると、みな自分は大夫だと言っている。

なに?山椒太夫?

いや、時代が違う。当時の大夫とは軍人のトップよりは上だが、貴族としては下の方だ。今で言えば、キャリアではあるが、高級官僚とまでは言えない。そんなところだ。


さて、この刺青については、我が大国にもこんな伝説がある。
夏時代というから、今から千年をはるかに超える昔の話だ。
夏王朝中興の主と言われる、6代夏后少康の皇子が会稽の諸侯となった時に、断髪して身体に刺青をした。こうしたことで蛟竜の害から逃れたというのだな。
蛟竜とは、おそらくワニかサメだろうな。


倭人の刺青も、どうもこれと同じような理由らしい。
倭人の海士・海女たちは、よく海に潜っては魚や貝を捕える。この時、刺青をしていれば大魚や水鳥から襲われないという。
ただな、今はどうもファッションのようだ。
と同時に、部族や身分の違いなども意味するようだ。 上下左右いろんなところに刺青をしているが、刺青デザインの掟はあるようだな。


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★蛇足;刺青と言ったら