【it】つぶやき | しま爺の平成夜話+野草生活日記

しま爺の平成夜話+野草生活日記

世間を少しばかり斜めから見てしまうしま爺さんの短編小説や随筆集などなど
★写真をクリックすると、解像度アップした画像になります。

私は待った。
この惑星の公転単位で、何年も何年も。いや、何万年も何億年も。

そして、やっとこの星にも、我々のメッセージを受けとれそうな知能をもった原始生命体が生まれてきたと喜んだ。
が、その原始生命体はあまりにも知能が低かった。
しかし、ひどく低能にもかかわらず、自らをホモ・サピエンスなどというとんでもない名前をつけて呼んだ。
無知とは恐ろしいものだ。やつらの知能レベルは、我が母宇宙の5億年前の原始生命体にさえ劣るのにである。
信じられないだろうが、未だに重力波さえもとらえられないのだ。
我々がこの第83宇宙に託したメッセージを受けとれるものは、どうもこの生命体ではないようだ。


また、何万年か何億年かの、退屈な日をすごさねばなるまい。



第83宇宙オルゴン局アンドロメタ支部ミルキーウェイ郡オリオン腕支店

係員 ゴルゴタ・ディスバレー・アナスタシア

第83宇宙歴173億5002万6501年 七夕・十八どどめ色冥王星・末吉・かにのえねこ



かしこ