【不思議な世界】アンケート・理解 | しま爺の平成夜話+野草生活日記

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・例えば、子どもの好きな番組というアンケートを発表したとする。
ところが、アンケートを取った相手の半分は大人だったなら、これをアンケートと呼んでいいのだろうか。
日本の国内法の賛否に、他国のアンケートを混ぜて発表したとする。
普通ならば、当然日本の国内法だからアンケートを取ったのは日本人が対象だと思ってしまう。
が、確かにアンケート発表内容には、日本人へのアンケート結果とはどこにも書いていないから、嘘をついたことにはならない。
が、アンケートとしての意味はないだろう。




・また、こんなこともある。
ある件に対し、賛成か反対かの意見を聞いたとする。
1人が「なんとなくは反対だけど、やっぱり賛成」と書いたとする。
これを集計者が反対として区分した。
それに気付いた者が他も調べようとしたら、中身が消えて結果だけ表示された。
これは信用に足るアンケートだろうか。




・読み手にも問題がある場合もあるだろう。
マスコミなどは、文脈には無関係に言葉や文節だけを抽出して批判する場合がある。
一方私たちも、流れてきた言葉や文節だけに右往左往してしまう場合もある。
その言葉なり文節なりが、どういう場所でどんな設定で使われているかさえ確認しない場合がありがちだ。
また、確認しても、その条件や主体を見逃したり、理解できもしないで騒いでしまう場合もあるだろう。

自戒を込めて注意したい。