これは、私の独断と偏見による解釈であり、まだ校正・推敲途中であることをご留意ください。
★アジア
本来は、オーストリアやオーストラリアのオストと同じ意味で、単に外れとか東を意味する言葉。
したがってローマ時代などは、エジプトがアジアであった。
現在ではトルコ以東のユーラシア大陸と、それに付随する島々を指す。
ヨーロッパから見た名称なので、ヨーロッパに比較的近いイラクなどは近東、あるいは中近東、中東などと呼び、日本などは東の外れという意味で極東と呼ばれている。
ただし、日本では意味合いが異なり、朝鮮半島からチベット付近までを東アジアと呼んでいる。
インド付近は南アジア、インドシナ半島付近は東南アジアだが、奇妙なことにイラン・イラク付近は日本から離れているにも拘わらずヨーロッパに倣って近東や中東などとした、理論的ではない呼び方が一般化している。
また、民主党など一部の人々は、大韓民国、朝鮮民主主義人民共和国、中華人民共和国のわずか3ヶ国のみをアジアと呼ぶたいへん不思議な風習がある。
この風習がどのように生まれたかは、民俗学的に非常に興味深いが紙面の関係上、ここでは割愛する。
本来の意味を考えると、アジアという呼称と中国という呼称は矛盾しているが、そのあたりは考えていないのかも知れない。
また、アジアの数十ヶ国が日本を認める発言をしていても、このわずか3ヶ国のうち1、2ヶ国が日本に否定的な場合、『アジアが反対している』とか、『世界が反対している』といった針小棒大表現することが、民主党的に『正しい世界観』である。
このような御仁に「とりあえず、その3ヶ国を除いてアジアの国を10だけでいいですから挙げてみてください」と言って、20秒以内にサラサラと出てくるかどうかは、非常に疑問である。
なお、日本人は東アジア、特に現在の中国・漢人や朝鮮人が先祖であるような説が一部で常識となっており、私自身もつい最近まではそう考えていた。が、これは全くのデタラメである。
現在の日本人は、現在の漢人や朝鮮人とは遺伝子的に全く異なる民族であることは、最新の遺伝子学では常識である。
ただし、日本の歴史学会がこの科学的根拠に基づく説を取り入れるのは、はるか将来になるだろう。
なお、漢語と古代日本語は、英語と日本語以上に違いがある。