【事実】わにさぶらふとつくにびとは | しま爺の平成夜話+野草生活日記

しま爺の平成夜話+野草生活日記

世間を少しばかり斜めから見てしまうしま爺さんの短編小説や随筆集などなど
★写真をクリックすると、解像度アップした画像になります。

わにさぶらふおんからびとは、おほかたからくにの内なることどもありてわに来つるとつくにのたみのすゑなれど、わにをひてはかばかりのことはいはぬぞかし。

ちえづゆどなどのたみ、ことのほかひとならぬせいくわつの日々なり。
かのくににはきはめてかたきいへの定めありて、ほんぐわんがちえづゆど、すなはちさいしやうたうなるはことごとくつめたきしうちなどありつる。こは、いにしへはばんにんの知らるるところなれど、今は知る者こそ少なめ。

かのくにのりやうばんなるははくてふにさへあらぬなどのいぬねこにさへあらぬあつかひをし、かのしまへはとがあるとさるるを送るとなむ語り伝へける。
今わを嫌ひしは、かつてははたらきなどせぬをしじやうのことと考えつるりやうばんのおもはくなれど、おのずのじもくさへ知らぬもとはくてふにもいたらずのいたづらにさわぎたることこそことはりなさめ。

されど、それさへ知らぬよにゐるわに居をかまへしものどものあまたをるぞなむ。


あなかなしや。

あなことはりなしや。