かのとつくににはあんじやうぐん、わことばにてはあんじやうこんなるをのこあり。
かはわのしやうぐんをうちたるが、今はかのくにのえいやうとなりつる。
されど、かれのりやうばんたることは教へぬ。
かたはらいたし。
からくにびとのおほかたは、りやうばんのだれひにてみやうじさへなく、なさへ使ふあたはざるがありき。地などあるよしなし。
さあるをなくし、だれひにもみやうじをあたへ、禁忌たるなをはらひ、地をあたへしはたれなるぞ。
かかるありてりやうばんが腹たてたるはことはりなれど、だれひがわを嫌ふはまたもとのみやうじさへなきに戻りたきや。
あんじやうぐんはりやうばんなり。
ゆゑにわをにくむなり。
りやうばんにあらぬが、なんじやうわをきらうや。
されど、今はあんじやうぐんのりやうばんなりしことは伝へず、ただただえいやうとなむしつる。
みなりやうばんのおもはくに踊らさるる。
それさへ知らぬ。
あなかなし。