【目で見る歴史】韓国その1 衣装 | しま爺の平成夜話+野草生活日記

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『歴史を省みない民族に明日はない』らしい。

私はファンタジーは好きだし、ドラマ『トンイ』ファンになったから、実はまだ35回までしか放映していないドラマを、最終回の60回まで飛ばし観し終わっている。

このドラマは、ジジイには楽しい。

が、それを歴史と考えているわけではない。
なかなかきれいなお嬢さんがたくさん出て、内容も単純だし疲れずに安心して観られるファンタジーだからだ。



さて、今度はファンタジーではなく歴史に移る。

このドラマでは、女官から農村の人たちまで、美しく彩られた着物を着ている。
残念ながら、これは100%と言ってよいほどあり得ない。

日本の江戸時代などは、町民も色柄物の派手な着物を着ていたことは、多くの絵画だけでなく、そうした柄物を取り締まり倹約せよという決まりが発せられたことからも明白だ。

が、半島においては、これはないと断言できる。

というのは、日本が併合するあたりまでは、国内に染色技術がなく、色柄ものはもっぱら清などからの輸入ものだったからだ。
だから、非常に貴重なもので、王族やごく一部の貴族など限られた人しか着用できなかった。

だいたいの国民は、白装束だったのである。

下の写真は、19世紀末にアメリカ船に国の代表として交渉に来た、李朝政府高官の写真だ。
政府高官でさえ、この衣装である。


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こちらは、宮城前に集う役人など。
色柄物を着けた人を探すのに苦労する。



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ただし、ファンタジーの続きで、こんな絵を描いたりする。


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これはファンタジーとしてもやり過ぎであろう。
農民がみな、王族衣装になっている。

ただし、中にはかなり時代に忠実と思われる現代画もあった。


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上の方に描かれた女性の胸があらわになっている。
が、これは暑さのためではない。
当時まで続いた、れっきとした風習である。
李朝などでは、子を産んだ女性は胸をさらけ出す衣装であった。

この風習は芳しくないと、併合後に日本が止めさせた(ただし、一部では戦後までこの風習はあった。今は不明)。

見方によっては、長く続いた、胸出し文化を破壊してしまったとも言える。
その意味では、日本は反省すべきかも知れない。

また、有史来続いた白装束文化も止めさせ、色柄物を着られるようにしてしまった。

あるいはこれも、文化破壊だったやも知れぬ。

ただ、ファンタジードラマなどでは、毎回毎回違ったファッションを演出したりすることや、胸出しファッションをしていないことを考えると、この文化破壊はあちらさんも、けして悪い感情を抱いているようには思えない。



いやあ、しかし久々に長編ドラマ釘付け。

『トンイ』に出ている女優さん、結構私の好みの方々がたくさんいました。


で、最終回はね……。

いや、言わない方がいいか。
あと、半年待ってください。



と、韓国の政治・経済やら、歴史感やらは?マークばかりで、嘘言いなさんな!と厳しい私ですが、韓国時代劇ファンタジーは好きなのです。