・1910以前、つまり、併合以前は、原則色のついた衣服は無かった。
・色彩豊かなものは、ごくごく一部の宮廷貴族のみである。
・ある女薬師ドラマは、99.9999%以上創作である。
(60巻近くある作品のうち、資料から分かる部分は3行程度)
・キーセン関連ドラマの99.9999%以上は、創作ドラマである。
(根拠となる資料は甘めに見て、1、2行)
・“歴史”ドラマでは、時代考証はほとんどされていない。
(衣装に限らず、存在しないものが多々ある)
・日本では天照大御神や大国主の話は“歴史”ではなく、“神話”または“伝説”といい、歴史とは区別するが、区別しない国もある。
・併合以前は、公文書には漢字が常識だった。
★時代考証上、ほぼ100%あり得ないもの(1910以前;具体例の一部)
・ある時代において、女性全員が胸の隠れる衣装を身につけていること。
・庶民や低級官僚が色付き衣装であること
・キーセンが色付き衣装を纏い、髪などにもアクセサリーをはでに付けていること。
・街中に馬車などの類いがあること。
・街中に荷車があること。
・水を、桶やたらいに入れたりしていること。
・樽のようなお風呂があること。
・公文書などを漢字以外の文字で書くこと。
・私文書であっても、男性が漢字以外を用いること。
・大半の人々が文字を読めること。
・庶民の使う陶器などがカラフルであること。
・庶民のほとんどが靴を履いていること。
・16世紀以前に、赤いキムチや明太子のようなものがあること。
・18世紀以前に麻婆豆腐があること。
・一時期たりとも、帝王がいること(1896以前)。
・印璽などが金で出来ていること。
・印璽に龍が彫ってあること。
★★
つまり、日本で流されている“歴史”ドラマというものは、そうだったらいいのになあという、空想小説と言っても過言ではない。
だから私たちがそれを観る場合には、日本語の“歴史”というものではなく、空想歴史小説ととらえて観るのが、より客観的にドラマ観る方法だろう。
楽しいドラマとして観ればいい。
間違っても、歴史を覚えようとしてはなるまい。
日本で天照大御神やヤマトタケルの話や宇宙戦艦ヤマトの話を“歴史ドラマ”としたなら、かなりの反発が出るだろう。
しかし、朱蒙やチャングム、ファン・ジニなどの場合には、それがあまりないようにも見える。
面白いことだ。
どうしてなのか、従軍慰安婦や南京大虐殺と同様、非常に興味深い。
まっ、楽しいことはいいことだ。
でも、事実に近いと見てはならない。