
時間は十分過ぎるほどあるから、ある会合に初めて出てみた。
約100人くらいいらっしゃったが、私は若い方から数えて10番目。
去年は私よりも7歳上の方が最年少だったそうなので、今年はめちゃくちゃ若い参加者が多いとのこと。
自然環境保全活動経過報告が始まる。

演者は91歳!
しかし、私より記憶力も声もしっかりしている。
すごい。
続いて、若手による足尾・田中正造と311の話。
若手と言っても、私より一回り以上先輩。
いやあ、インターネットではない生の話は、たいへん美味である。
田中正造については、名前は知っていたが、意外なことに知人や隣人がラムサール条約に絡んでいたりする。
さて、親睦会だ。

実質最年少に近い私は、隅の方でウーロン茶。
で、トイレ。
? ?
ありゃ!小学生の時から名前は聞いたことのある、伝説上のあの方。
「あのう。たいへん失礼ですが……」
「ああ、あなたでしたか。上海でチン……」
アイヤー。
知っててくれました。
ちいと感激。
というか、名前は昔から知っていたが、お姿は来賓紹介で初めて知り、実は声をかけてみようと思っていたのだった。
本来ならプー太郎ジジイの私など、近づけないお方。
こんなものも出てみるもんだなあ、と思った。
宴会場でも長らく話をしていたので、周りはなんだあのきったない服着た場違いのやつは?との視線は感じた。
タバコを吸いに行く。
そこで初めて知り合いになった方と世間話をしていたら、はりゃ?めちゃくちゃよく知ってる方の名前が。
その方を通して、もう1人の方のところへ。
「あんたら、どういう関係?」
「いや、たまたまタバコ部屋でこれこれしかじか」
その方は私のことなど知るはずはないし、やはり知らなかったが、私はよく知ってるんだなあ。
ただ、予想はしていたが、ここらから辛いのだ。
皆さん、名刺交換とかされている。
なんとか名誉会長だの、なんとか社長だのがわんさか。
というか、今回の参加者の半数以上が、会長とか社長。私より若い何人かを除き、最低でも役員だろう。
「すみません。プー太郎で名刺がありません」
まあ、普通はこんな輩は、それなりの会に参加しちゃあいけないのだ。現に3万票以上取った彼さえ、遠慮してからか出て来なかった。
ぜひ、お会いしたい方がいたのだが、本当は来賓挨拶してもらう予定だったが、急遽不参加になり、式次第を変えたんですよ、とのこと。
うーん。
プー太郎ジジイには、この空間の2時間は食欲を減らす可能性がある。
多分、生まれて初めて、こうした会合の途中で早引けした。
まずいなあ。
予想はしていたが、自分の赤ちゃん度を自ら証明してしまいました。
でも、田中正造絡み研究などは、非常に面白かった。