
イケメンかどうかは分からない。
が、演説などは上手いとは思う。知らない、あるいは善意の聴衆を引き付ける力は、なかなかのものだ。
が、それだけかなあ。
まず、言っている内容がデタラメだ。いや、デタラメは言い過ぎかな。
けしてとんでもない誤りではないのだが、聴く者が容易に誤解したり、納得してしまう内容を話している。
勉強不足は明らかである。万が一、理解していて話していたなら、悪質な煽り行為とも言える。
また、いままではさておき、国会議員、しかも、曲がりなりにも良識の府(今や陳腐な比喩だが)と言われるパーティーに属する立場にあって、かつてのヘルメットかぶって角材を持った人をイメージさせるような汚い、あるいは品のない言葉を、大使館などに浴びせるのはいかがなものだろうか。
私の目では、あの大使館前の演説は、大使館に向かってではなく、背中で見ている人たちに対しての演劇に見えました。
(多分、この見方は間違いではないだろう)
本当に国会議員としてクレームを入れるならば、別の方法があるはず。
あれは、単なるパフォーマンスに違いない。
が、品が無さすぎる。
やはり彼には、なかなか難しい道が続きそうだ。
6年間もそれに耐えられる強さが彼にあるのかどうか、いささか不安である。
優しさも兼ね備えたであろう彼には、政治家は難しい気がしてきた。
なにせ、自分との闘いが、自分を騙すことが、一番辛く厳しいから。
根拠はないが、そう感じている。
「読書のお時間です」