2つのベツレヘムの星★歴史今昔★ | しま爺の平成夜話+野草生活日記

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私はブレザー派


高校などの制服には、主に学ランと呼ばれるものと、ブレザーとがあるようだ。
まだ日本では、自由な服装は一般的ではないようだ。

さて、服装ではないが、インターネットを見ると誤りがあることは当然として、非常に迷ってしまう場合が多い。


例えば、ベツレヘムの星と言われる植物だ。

インターネットではかなりの説明に、以下のハナニラを挙げている。









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キリリとした星型の花。
いかにもという気がしてしまう。
が、ちょっと待ってくださいな。ハナニラっていうのは南米アルゼンチンあたりが原産地。ヨーロッパに伝わったのは16世紀以降のはず。イエスが昇天のとき、1500年以上未来の花の名前をつけた?


な、はずないですよね。

日本のインターネット情報は、このあたりも危ない。


では、本来のベツレヘムの星って?

はい。これです。


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オオアマナです。
日本に昔からあったアマナより少し大きく、こちらは地中海沿岸が原産。
原産地からしても、こちらが妥当でしょう。

また、近接画像では星に見えませんが、少し離れるとこんな感じです。


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これなら、なるほどとなるでしょう。


また、その傍証としてダ・ヴィンチの絵があります。



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これはやはりオオアマナでしょう。花の形がハナニラとは違います。


なお、『岩窟の聖母』のイエスの足下あたりにも、オオアマナらしい植物が描かれています。




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ただし、今の日本ではハナニラもまた、ベツレヘムの星と呼ばれおり、こうした証拠があっても、また原産地からわかる明らかな矛盾があっても、間違っていたと訂正はしません。

つまり、間違いが正しい話になっていきます。


これは歴史も同様です。
嘘でも、多くが信じると、それは事実になります。 矛盾は隠してしまえば、分かりません。また、矛盾を指摘する者を黙らせれば、異を唱える者はいなくなり、やがて間違いない事実となっていき、疑問をはさむ方が異常ということになっていきます。





はい。

今日は歴史の学習でした。