
以前記事にしたかも知れないが、仏国から星州島に帰ってきたときに、先輩の奥さんが作ってくれたサヤエンドウとジャガイモ薄切りの入った味噌汁。
これは世界一旨かった。
涙が出そうになった。
いや、実際少しうるうるした。
次に記憶に残るのは燕巣スープ。
確かお茶碗1杯で、現地の作業員の月給近かった。
確かに美味い。
が、あれは燕巣が美味いのではなく、その出汁だろう。
そういえば、はるか昔の上海では乾ラーメン1個くらいの量で、その国のトップ(書記長クラス)の3ヶ月分の給料に等しい超高級品が、現地人が入れない地区の店(今もあるかどうかは知らない)で売られていた。
もちろん、現地人が入れる店には置いていなかった。多分、本物の上海蟹同様、党員と外貨獲得用にしか流通させない決まりでもあったのだろう。
日本では、本物の上海蟹が食べられるのかどうかは知らない。
次に残るのは、トムヤムクン。
主に観光客相手の店の味しか知らなかった私は、現地人に連れていかれた店の味に驚いた。
旨みが全く違う。
別の食べ物とさえ思えるほど、深く濃い味だった。
マイナーな意味で記憶にあるのが、鳩スープ。
好き嫌いがほとんどない私だが、あれは苦手である。
鶏の蹴爪やら鶏冠スープ。これも、できれば遠慮したい。臭みを消すためか、香料のあくが半端ではない。
フカヒレスープは好物だが、ここ長いこと口に入っていない。
フレンチオニオンスープはよく飲んでいたはずだが、特に印象には残っていない。
あっ。思い出した。
とある沼の近くで食べたカエルスープ。
あれは半分も飲めなかった。 黄色い川の臭いがしみ込んでいたからだ。
やっぱり私は、味噌汁がいいかなあ。
アサリの薄味。
または、シジミの少し味噌味が濃めのやつあたりが。