解答と解説 | しま爺の平成夜話+野草生活日記

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昨日書きました、インチキ食文化の決定的な誤り箇所を説明します。

ただし、これは私が知っている範囲での内容ですので、解説自体に誤りのある可能性があります。
その際は、ぜひご指摘をお願い致します。


まず、1の誤りです。
これは一番簡単だったかも知れません。
現在、ほとんど世界中で料理されている、トマトやジャガイモ、あるいはトウガラシなどは中米原産と言われています。
つまり、これらの植物はコロンブスがアメリカ大陸を再発見(おそらくバイキングははるか昔から知っていた)して以降、世界に広がったものです。

ですから、この時代にはトマトはなかったはずです。当然スパゲッティミートソースのようなものもありません。
ちなみに、ナポリタンの発祥の地は日本です。





1と同じ理由により、トウガラシを使ったキムチが古代にはありません。

キムチが現在とほぼ同じものになってから、わずか200年も経っていないでしょう。
かつての半島のキムチは塩漬けキムチでした。

日本の戦国時代前後に日本からトウガラシが伝わったものの、当時はトウガラシを千切りにしてキムチに混ぜていたようです。





フォークは古代ローマ時代に発明されたという説もありますが、箸を使う風習のない欧州は、食べ物は基本的には手づかみでした。
とくに英国では普及が遅れ、庶民がフォークを使うようになったのはごく最近です。

日本には欧米文化コンプレックスみたいものがある人も多く、昔の洋食マナーの本には、ご飯をフォークの背中にのせて食べるのが上品だ、などど真顔で書いてあったりしました。

まさに噴飯ものです。





これは1を参照ください。
麻婆豆腐が発明されたのは、明治維新頃です。

なお、豆腐の日本への伝来には諸説ありはっきりしません。

古事記の須佐之男の記事から推測して、奈良よりはるか昔から伝わった可能性も高いと私は思っています。







江戸時代にマグロと言ったら赤身が高級品。
トロ部分は、捨てるか物もらい与えていたという話を聞いた記憶があります。




かつての味付けの基本は塩。

塩辛いこと=旨い

江戸時代はそのような感覚であったようです。

つまり、塩を断つということは、美味いもの口にするのを我慢するということです。






もし、アメリカ大陸の西洋人にとっては再発見がなければ(新大陸発見や再発見という表現は実に独断と偏見に満ちた表現だ。原住民に失礼である)、ポテトチップスもキムチも、現在のスタイルのオムライスも、トムヤムも、ボルシチも、担々麺もありませんでした。

さらにロシア革命もなかったでしょう。

ロシア革命とジャガイモは深く繋がっていると考えています。

また、日本酒が今あるような清酒になることはなく、悪酔いする人はかなり減っていたでしょうね。