
1:
音訳
アメンスジュムミィ
意訳
アメンにより使わされた者
最近は、アメンはエメンと発音されたという説が有力のようだ。
受動態を表すスジュムは、ウジュムという形もあった気がする。
また、メソポタミアだけでなく日本など広く女を意味するメ(ベ)をくっ付ければこれは、
アメンウジュメとなる。
アメンは八百万の神々の中心的存在で、キリスト教のアーメンにも関係するかも知れない。
また、神に近い者を表すときに冠詞のように使われた。
エジプト歴代王には、その名前の一部にアメンまたはアメンラァを持つものが多い。
日本でよく知られているツタンカーメンも、トゥットゥ・アンク・アメンと、その名前にアメンが入っている。
アメン→アマノは神を意味する。
2:
音訳
トゥピ・ヨム・メルコット
意訳
月と海を司る正当な支配者。
月は日と共に正確にその姿を変えていく。
つまり、時を刻む神である。また、鴾(とき)の歩き方も一歩一歩を正確に測るように歩く。
だから、トッピ、トキは時や長さを教えてくれる神なわけだ。
ヨムは、本来はエジプト語にはなく、おそらく奴隷となっていたユダヤ人の先祖が使っていた言葉。
ヨムは海であると同時に、死の世界でも、またニネベからは西を意味した可能性がある。
ナイルの西に広がる砂漠は、黄色い砂の海が広がる死の世界だ。
つまり、黄泉(よみ←ヨム)の国である。
メルコットは、キリスト教にも受け継がれた「香油を塗られた者」の意味。
香油を塗られるとは、正当な後継者であるという意味合いだ。
つまり、ミコトとは正当な後継者という意味。
3:
音訳
シュルトゥ ハカッ
意訳
鼻(が目立つ)諸侯
ハカッの発音は怪しい。
ヒコにある程度近い発音だろう。
ハカッは王、特に外国の王(アメン系ではない)に使われることが多いようだ。
サルタヒコはアマノ系ではなく、鼻が長いことでよく知られている。