水子地蔵考 その2 一部追加訂正 | しま爺の平成夜話+野草生活日記

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私はぬるめ



最近はテレビはほとんど観ていないので、今も?マークのつく健康ガイドをしているかどうかは知らない。

例えばこんなものだ。
お風呂は目一杯熱い湯に我慢して入った方が身体にショックを与えて抵抗力がつくとか、ご飯はあまり噛まずに食べた方が太らないからダイエットになるとか言った類だ。
特に後者は、2、3度コメントしたこともある、若い頃に憧れていた女優さんまでブログに書かれていて唖然としたことがある。





ところで、こうしたマスコミ、特にテレビの影響は大きい。

ケネディとニクソン以来、テレビなどのマスコミは政治を操る道具として活用されてきている。
この状況は日本も同じで、3年前に現政権を作り上げた最大の道具、功労者はマスコミだろう。



こうした政治にも関係するが、未明に書いた水子地蔵もまた、マスコミによって生み出された道具だろう。



その記事に書いたように、江戸やら明治の水子地蔵というものを、私は知らない。
そこで、部屋の奥をガサガサやって、古い本を取り出してみた。


この本の発行は昭和40年代だが、写真は20年代後半から30年代の臭いがする。



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私の記憶のギリギリのところにある風景が、そこには載っている。



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日本の風俗、文化に関しての、わずか1000ページ程度の本だから、それほどは詳しくは書かれていない。

が、今や放送禁止用語になってしまった語句やら、授業では扱ってはいけないだろう内容がチラホラ見える。



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ところが、地蔵や観音講にまつわるページのどこにも、水子地蔵なるものが見当たらない。



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水子地蔵は、ごく最近の発明ではなかろうか?



仕方なくインターネット辞書を、眉に唾を付けつつ眺めた。



それによれば、水子地蔵の発明は1970年代からとある。


どおりで例の本には載っていなかったわけだ。



これを信じれば、水子地蔵は発明からまだ半世紀も経っていない近代兵器であることがわかる。



おそらく、子安地蔵や子安観音からヒントを得た新しいビジネスの道具として発展してきたのだろう。


ある見方をすれば、実に平和な話ではある。



しかしなあ。

水子地蔵にこだわった方々は、1970年より昔の話をどう説明するのだろうか。




政治は、マスコミという武器でかなり操ることができる。


こうした信仰ビジネスもまた同様のようだ。



ただ、私の個人的な印象では、科学的な基礎知識はおろか、飯の種である、こうした神仏や風俗に疎い方もわずかにいらっしゃるようである。



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当時の川越市全景






★写真引用

日本を知る事典
社会思想社
三省堂 初版1971年









追加

昨日、新暦霜月25日。

近所の神社、仏閣を回ったが、やはり50年以上前に作られた水子地蔵なるものを見つることはできなかった。




インターネット辞書にあるように、どうも最近の発明品である可能性が高い。