[田舎小説]宮城編 その1 | しま爺の平成夜話+野草生活日記

しま爺の平成夜話+野草生活日記

世間を少しばかり斜めから見てしまうしま爺さんの短編小説や随筆集などなど
★写真をクリックすると、解像度アップした画像になります。

キャーッ、こわーい。


大丈夫、ほら。



あいつが手を差し出した。


うーん、滑っちゃう。




ふん。また、黄色い声を出してる。
ホント、男ってバカよね。
みきっぺの学校での姿見せてやりたいわ。スカートたくし上げて、がに股んなって内側扇いでいるっていうのに。
今日はやたら内股で、ノロノロ歩いてさ。
だいだい、芋煮にミニスカートで来るってあり?!
見え見えよね。




おーい、イモ!
早く降りて来い!



ほーらね。あたしなんか芋の運び屋。この坂こわーいとか言ったら、どやされそう。



うわあ!イワナがいっぱい。


う、う、うん。
たくさんいるよなあ。



けっ!そんなことまでかばっちゃうの。
あれはイワナじゃなくって、あんただよ、みきっぺ。
そう、ヤマメ、山女さ。


ったく、相づち打った優也も優也だ。2人とも奥新川に投げ入れちゃうからね。





みきっぺはなーんもしないで、ぺちゃくちゃしてる。
なんであたしだけが、火の番しなくっちゃいけないのさ。






えーっ。何それ!

共食いはよせだって? !



芋煮会に来て、芋食べてどこが悪いっちゃ!



まったく!
ハシリドコロでも入れてやろうかしら。









ひとつ出たホイのよさホイのホイ。




面白山に日が沈んでゆく。



みきっぺがモジモジしている。

太ももが真っ赤だ。

ざまあみろ。
芋煮にそんな格好で来るのがアホ。

蚊さん、蚊さん。
どんどん吸っちまえ!



しま爺の平成夜話-201207221037000.jpg

センダイハギ???