最近のアメブロネタ★やや難 追記あり | しま爺の平成夜話+野草生活日記

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原発全停止について思うことブログネタ:原発全停止について思うこと 参加中


今回もそうだが、最近のアメブロネタは戦術を変えたようだ。




ただし、相変わらず何を言いたいのか、何を求めているのかは分からない。







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いや、出題者はそこまで考えてはいまい。
単に政治経済的なことを言ってみたいだけだろう。

今回のネタにしても、どう思う?は漠然とし過ぎている。

と、くだらないことを言っても仕方ないから、原子力発電に関して、タラタラと書いていこう。



原子力発電というが、原子力の力は借りるが、けして原子の力そのものを電気に変えているわけではい。
風が吹けば桶屋が儲かる話ほどは長々とした話ではないが、原子力発電というものはかなり面倒な経緯を経て、電気へと作り変えられる。

私の知っている範囲で、簡単にその行程を追ってみる。記憶違いがあったら指摘してください。



原子力発電と言ってもいろんなパターンがあるから、まずは一般的なウランを使ったもので考えてみる。

ウランなど重い(一つの元素自体の重さであり、同じ体積での重さではない)元素に限らずアイソトープ(化学的性質は同じだが、物理的性質が違う)は、時間とともに崩壊していき、より安定した形になっていく。


この崩壊の際に、今はよく使われるようになった放射線が出て、次の形に変わっていく。


地球には何種類かのアイソトープが自然にあるから、原発がなくともごくわずかの放射線は私たちは常時浴びている。が、それはミサイルと蚊くらいの違いがあるので、全く気にする必要はない。また、太陽は原発のさらに上をいく融合炉なので、太陽は常に大量の放射線を出している。特にここ1週間は凄まじく、地球のもつ防御壁がなかったなら、私たちは生命の危機にさらされる。 実際、地球の防御壁のない宇宙空間では、これは致命的だ。

だから、将来人類の火星移住の際にに最も気を使わなければならないのは、太陽などからの宇宙線からいかに身を守るかである。現在でも、宇宙船での活動の際に最も気を使っているのは、この宇宙線と秒速10キロメートル以上で飛んでくるゴミだろう。



話がそれてしまった。

自然界にはわずかな割合だが、放射線を出しながら時間とともに形を変えていくものがある。これはウランに限らないが、原子力発電でよく名前が出るウランについて考えよう。

自然界にある普通にあるウランよりも、ほんの少しだけ重いウランを集めていく。

これは主に遠心分離器を使うだろう。この非常に精密な遠心分離器を作れる技術があれば、あとは小学生でも極めて危険なものを作り出すことができる。

日本はこの技術力は十分持っている。


ウランの中でも、ほんの少しだけ重いものを遠心分離などで集めていったものを、濃縮ウランと呼ぶ。

だから、濃縮ウランとは単にウランの濃縮をしたものではない。特殊なウランを濃縮したものだ。


この特殊なウランを濃縮したものは、ある量以上になると人間には手に負えない動きをする。

例えば、非常に高い濃度ウランを1リットルのペットボトルに入れたら、もう後戻りはできない。

自分の出す放射線が特殊ウランに作用して、一気に崩壊をはじめる。

これを連鎖反応という。
昔、東海村でバケツに濃縮ウランを入れて、この事故が起こっている。


この事故の話を聞いたときに、私は飛びあがりそうだった。

最先端の技術を駆使した研究所。
濃縮ウランをバケツ?

今ならなんとなく最先端技術の現場を想像できるから驚かないが、当時はまさに喉から胃が飛び出るくらいだった。

しかし、漏水止めに新聞紙とおがくずには参ったが。




さて、この連鎖反応は始まったら止まらない。

が、いくつかの方法で、連鎖反応を緩やかにする方法がある。
それは炭素だったり、水だったりする。



そのようにして連鎖反応を緩やかに起こさせれば、急激に大量の放射線は出てこない。

そこで、緩やかに連鎖反応を起こさせ、その時に発生する放射線ではなく熱を利用することを考えた。


その熱で水を温める。
直接ウランの反応した熱で温められた水には、わずかとはいえ人間なら1分ももたずに閻魔様行きの放射線があるから、その温められた水のまわりを十分に密閉し、その密閉容器の外側に水を張り、これを温める。
それならばかなり放射線量は少ない。


しかし、まだこれでは電気は生まれない。


この外側で温かめられた水が水蒸気となって、歯車を回す力になる。



モーターに電気を通すと回ることの逆で、歯車のついたモーターが回れば電気が生まれる。


これは、自転車の発電機と同じ原理なわけだ。



つまり、原子力発電と言っても、実は原子の力そのものから電気を作っているのではなく、こんな長たらしい工程を経てできるものだ。




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現在の人類には、平地での自転車のスピードはコントロールできても、坂道を滑り出したものを止める方策はない。








追記

ウランの代わりにプルトニウムを使うと、理論的には非常に効率がよい。
はい。理論的にはだが。

しかし、これこそどうやって止めるのやら。

しかも、外側に使う熱伝導体はナトリウム!


ナトリウムだ!


ナトリウムを扱った人々なら震えがくる。いや扱っていなくとも、その性質を知っていたなら寒気がするはず。




文殊の知恵だそうな。


怖い話である。



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