
中学校あたりまでの古文の授業では、花と言えば奈良時代あたりまでは“梅”、平安以降は“桜”だと教えられる。
この話の真偽はさておき、テストではそう答えないと×になる可能性が高い。
大坂夏の陣、厩戸、鎌子などという答えでさえ、義務教育では×になるかも知れない。
また、電子は原子の周りを回っているというのは分かり易い説明だが現実には違う、と現在科学では正しいとされることを書いたら、やはり×であろう。
第二次世界大戦での戦勝国は、国連安全保障理事会の常任理事国である現在の中華人民共和国ではないなどと歴史的事実を言ったなら、怒り出す先生もいるかもしれません。
話が飛びました。
春の花でしたね。
北海道や沖縄地方はどうか知りませんが、本州から九州までの地域なら、都会の空き地でも見られる春を告げる花の代表のひとつは、オオイヌノフグリでしょう。
花びらは数ミリメートルと小さく、あまり目立ちませんが、私が好きな花のひとつです。

オオイヌノフグリとは、大犬のタマタマ袋のことです。
この花が散った後に、キャン玉袋に似た実がなることから名付けられました。
本州付近ならごく普通に見られると言っても、この写真みたいな群落は、田舎の人でもあまり見たことがないかも知れません。

