そのをとこどうえんしやにいるやあしをもたつかせいみじうあやしのけしきなり まはりもはらはらとしつつかれをながめむ されどわれはかれのよはざるをしれり といふはかれさあるなよたけのきみなるうらわかきをとめのすはりたるせきのまえにゐてそのうるはしきふとももあたりをばしつかりぎやうししているからなり はあひとはいづくんぞおのれのすがたはみえぬや かくいふわれもじやうげんのつきみてゆかたのきみはすすきのかんざしなるをくちづさみけり たをいふはやさしくおのれをみるはかたしとなむおもふけふなり
かかるおもひはあめんぶろのさあるきじなどみてもかんづることなれどかかるにならたるはそれなりのゆゑあるにやあらむ さおもひてけふはねてむ
