
その林には、さりげなく植えられた野生のリンドウが咲いていた。
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おっ。ここならいるんじゃないか?
私は、後世聖徳太子と呼ばれるようになった、厩戸がこよなく愛したネイルアートの材料の名前を言った。
いや、ここにはいないが隣の山ならまだいたな。
庵に戻ると、ほれ、と縁側に置いた。

神々しい姿である。
私は白紙の上に載せ、撮影しなおす。
また、違った色合いが見えてくる。


バックが黒布だと、また趣が違う。

それ、持ってっていいぞ、と言う。
私は即座に断った。
いや、家にはクラインの壺があるから。
分かった。
と、返事が帰ってきた。
おちょこの4つ、5つもらってきたが、クラインの壺に飲み込まれてしまうから、仲間にあげてしまおう。
でっかい壺は重いので遠慮した。