100字小説 ★ハグ またはコンファームドアを開けると、そこにママが立っていた。 いつもより、ちょっと疲れているようにも見えた。えっ!どうしたの?と言葉を投げ掛ける前に、ママの両手があたしの背中を包んだ。 その肩が小刻みに震えているようだった。 いつも強気で、明るく笑っているママ。 でも、あたしは知っている。 ママが、寂しがり屋だということを。 足元で、クウーン、クウーンと妬く声がする。