
私はロング派
古代においては、ほぼ全世界で髪=神であり、発音も km または hm を骨子とした音であることは、以前しま爺辞典シリーズ“か”のところで述べたかと思います。
日本語ではk音とh音は全く異なったものですが、h音がk音に変化するのは、多くの言語でよく見られることです。
このことは、カと発音したあとにハと発音すると実感できます。
やってみてください。
ほら、口の形を変えずに、すんなりとできますよね。
これが、カ→マやカ→ナではそうはいきません。
話を戻しましょう。
民間信仰に出てくる土着の神々を除けば、日本の神社で祭られる神は、大きく2つに分けることができます。
ひとつは、須佐之男命(すさのをのみこと)や大国主(おおくにぬし→のちに大黒様と同一視される)、言代主(ことしろぬし→のちにエビス様と同一視される)、あるいはお諏訪様のように、その名前に決まりがない神々です。
もうひとつは、天照大御神、天宇受女、天御中主など、名前の頭に天がつく神々です。
では、この天ameとはどんな意味でしょうか。
日本語では、天(てん)や神などを表しますが、興味深い一致が、多くの言語に見られます。
代表的なものをピックアップしますと、
am(シュメール)天
ama(バビロニア、アッシリア)天
nam(レプチャ)天
ama(マーケサス)光
amaka(ツングース)天
abka→amka(満州)天
などです。
しかし、もっと興味深いのが、エジプト語でしょうか。
エジプトの王の名前には、多くの場合アメンという名前がつきます。
例えば、黄金のマスクで有名なツタンカーメンは、トッゥトゥ・アンク・アメンというようにです。
このアメン(エメンと発音したとの説あり)とは、時代、宗教による違いはありますが、エジプトの神々の中の主座を担う神の名前です。
本来の意味は、隠れたというもののようです。
やがてこの神と太陽神が一体化し、アメン・ラーとなっていきます。
いずれにせよ、アメンは神の名前でした。
皆さんは、これに似た言葉を思い出しませんか。
はい、キリスト教の神への言葉、アーメンまたはアメンです。
このアーメンとは、神のご意志のままに、といった意味合いでしょうか。
さて、これまで見てきたようにアメン→アメノは、世界の多くの場所で神、またはそれに関与する言葉でした。
日本語のアメノも、中東からエジプトあたりのアメンの影響を受けているかも知れません。
ところで、天族が日本にやって来て、昔から住んでいた日本人に言ったとされる言葉をご存知でしょうか。
この国は、天族が治めるべき国である。
こう言って、日本に移住し支配していきます。
これって、どこかで聞いたことがありませんか?
キリスト教の方なら、すぐ分かりますよね。
はい。約束の地の話に、似ています。
この場所は、私のものだ。その前に誰がいようと関係がない。神がそう決めた。
このあたりの考え方は、日本人には非常に理解が難しいですよね。
しかし、これに似たことが、今日本で起こっています。
はい。これこそアメン(隠れたる者)の手で。
いや、最近は少し見えてきたかな?
多くの人々が見えるようになった時には、野鼠が虎の毛皮を纏っていても、野鼠に見えなくなります。
それゆえ、虎の皮に怯えるわけです。