いよいよ A社が表だって行動できるようになった。
今後彼らが行うであろう汚染水除去において、大変大きな問題になりそうなことがある。
それは、汚染水の放射性物質を吸着させるために使うであろうイオン交換樹脂カラムでの放射性物質吸着作業において、大量に冷却水として使った海水の存在だ。
海水中に多く存在する塩化ナトリウムやマグネシウムの類は、この作業にかなりの邪魔者として働くことになるだろう。
だから、おそらくイオンカラムに通す前に、これらをある程度除去、分離してからの作業になるはずだ。
こうした時間ロス、カラムを流せる水のスピードなど、なかなか問題、課題が多いだろう。
あるいは、全く別の方法で放射性物質吸着を行うのだろうか。
彼らは商売上の秘密から、すべては明かさないのは当然としても、今までよりは情報の風通しがよくなるにちがいない。
これは、いいことだ。
いやいや、IAEAに喧嘩を売るくらいだから、A社相手でさえ、誰かさんたちはまだ強気発言、インチキ会見をするのだろうか。
このあたりは、しっかり見ていきたい。