★古事記の記述★
…… 。
そんなわけでイザナギ、イザナミのお二方は大きな柱を建てて、広い御殿を作られました。
イザナギの命(みこと)が、イザナミの命におっしゃいました。
「おめえさんの身体は、一体どうなってるんだい」
と、イザナミの命が答えます。
「おら、大人んなったと思ってだげど、まんだ一ヶ所へこんでるどごあるんだわさ」
と、イザナギの命はこうおっしゃいました。
「おらもへんだ。大人んなったと思ってだら、へんに出っ張ってるどごができちまった……」
「……で、どうだんべ。おらの出っ張ったどごを、おめの穴あいだどごへ入れれば、ちょうどいいと思うんだげどよ~」
「ほだな、よさそだ。やってみっか」
とイザナミの命も頷かれました。
★日本書紀の記述
…… 。
イザナギの命の曰く。
「姫に問う。汝の身体やいかに」
イザナミの命、答えて曰く。
「我、身体に雌の始まりあり」
イザナギの言うやふ。
「我もまた、雄の始まりあり。いざ合わせてみん」
と。
………………………
今日は『建国記念の日』
昔の呼び方だと、おそらく紀元2670年くらい。タイにも似たような年号があり、それよりは100年くらい長いものです。
この年号自体は科学的、歴史的意味合いはほとんどありません。
というのは、中国思想に基づいて決められた可能性が、極めて高いからです。
たぶん、ウマヤド(→没後、聖徳太子と呼ばれる皇子)あたりが算出したものでしょう。
しかし、私自身は、こんな日を設けることには賛成です。
今の政権にはないようですが。