今回は、2年あるいは3年といった短い期間における、具体的戦術と実行計画について述べるものである。
まず第一に挙げるべきは、情報操作の方法である。
1億総人民の白痴化は予定通り進行し、頭すり替えという成功をもたらしたことは、かつてない成果であった。
しかしながら、いまだに不穏分子が電脳電通便を用い、同士の行く手を妨害していることが目立つ。
まずは、これら不穏分子の除去をしなければならない。
そのためには、警察権力、および司法を統括管理する必要がある。
このために、不穏分子摘発組を組織し、昼夜電脳電通便の調査を行わなければならない。
同時に、従来から存在する公安委員会を、解散させなければならない。
不穏分子は生産性がないものとし、これらへの食糧等の配給を必要としないことは、論ずる必要もあるまい。
こうして不穏分子を削除の後、一貫教育を徹底し常に隣人の監視、摘発を行うことを奨励する。
隣人摘発は、1人につき3ヶ月分のタバコを支給する。
また、疑わしき密告については、1ヶ月以内のタバコを支給し、摘発、密告意欲を高揚させる。
テレビ、ラジオ局は2局とし、1局は新しい世界の教え、1局はイナゴ、コオロギなどの食べ方、また、スズメの捕えた方など、実際に愚民の役に立つ番組のみ放送させる。
続いて……。
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なーんて世の中は、ごめんこうむりたい。
しかし、なあ……。

