
tumami(津波)という言葉は、国際的な地球気象会議などでも使われている、いわば国際語です。
カラオケも、こうした日本語を源とした、国際語のひとつと言ってよいでしょう。
基本的に漢字でしか表記しない中国語でさえ、うまい当て字を使って、カラオケに近い音の言葉を作っています。
日本にカラオケ設備が広く普及するまでは、日本人は恥ずかしがり屋で人前で大声は出さないと思われていました。
しかし、そんなイメージを持っていた海外のビジネスマンたちが、仕事がはけた後にカラオケでマイクを放さない部長、課長を見て自分の先入観の誤りに気づかされて唖然とした。
そんな話も聞いたことがあります。
しかしながら、こうしたカラオケ文化は日本なら田舎まで浸透しているようですが、世界的にはまだまだかも知れません。
スイス国境に近いフランスの山奥でノエル(クリスマス)パーティーが行わなわれたある夜。
私に日本の歌を歌えと言います。
もちろん、山奥の町にカラオケ設備などありません。
だいたい、フランスはヨーロッパ最大の農業国。
それに、あまりに機械化されたものを好みません。
そこで私は知りました。
すべてではないでしょうが、フランス人は意外に恥ずかしがり屋なのだ、ということを。
フランス語を話せないアジア人が、照れもせずに歌を歌ったことは大きな驚きだったようです。
しかし、カラオケに慣れてしまった身には、いささかしんどいものがありましたがね。
最近は、全くと言ってよいほど、カラオケには行っていません。
まあ、そんな時間も体力も興味も仕事がらみも、また懐もありませんから。
このカラオケは昭和、平成に流行ったものとして風俗史に残るだけなのか、あるいは、日本文化となっていくのかは、分かりません。
が、仮にカラオケがなくなっても、それに似たガス抜きのようなものは、いずれ生まれてくるのでしょうね。
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