それでも地球は回っている | しま爺の平成夜話+野草生活日記

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ガリレオ・ガリレイが、宗教裁判で言ったという伝説がある言葉だ。

神を信ずる者にとり、地球が太陽の周りを回っていると考えることなど、とても許されぬことだったのだろう。
だから、ガリレオも裁判では天動説に止むなく頷いたが、そう呟いたという、いかにもありそうな伝説だ。


これに似た話が、4世紀のエジプトにもあった。
あるブロガーさんが詳しく説明されているアレキサンドリアでの話だ。
あと少しで、やがて日本でも話題になる映画も始まる。

古代エジプト、特にアレキサンドリアは世界中の書物を集めた、まさに史上最大の図書館があり、かつてはアルキメデスなどもそこで学んだようである。

地球が球体で、周囲を約3万6000キロメートルほどと予測していたし、西はジブラルタル、東はインドシナあたりまでの地理を知っていたふしがある。
以前、世界的なベストセラーとなった本では、南極大陸の詳細な地図さえあったという。

確かに、オロンティウスだかの地図には、南極大陸発見以前に、それらしき大陸が描かれている。
が、私はいささか眉唾物だと思っているが。


ところで、アレキサンドリアというと、アレキサンドライトという宝石を思い浮かべる方がいるかも知れない。

太陽光と、電灯の下では色合いが違う、希少性ではダイアモンド以上の宝石だ。
私もアメブロを始めたばかり、クレオパトラとアレキサンドライトをテーマにした掌説を書いている。


が、実は、アレキサンドライトとアレキサンドリアは全く関係がない。

アレキサンドライトが発見されたのは、つい最近。
それもロシアでのことである。

ずいぶん若い頃、あるインド人に、宝石商かなんかと勘違いされたことがあった。
ものは試しと、アレキサンドライトを見せてくれというと、奧の方からうやうやしく大豆より二回り大きなヤツを持ってきた。

ちいと待ってくれよ。
私はそれを手の中に入れ、色を見る。
白色光の中で青緑の石が、紅になった。

本物らしい。

家一軒分くらいの値段だった。

じゃあ、次の時でも。


私は少し粘ついた手を差し伸べた。


100SPドルくらいしかないポケットに、笑みを浮かべなから。