
太る悩みとかいうのは、私には関係ないが理解はできますよ。
でも、“冬の悩み”ってなんなんだ?
わからない。
眠れなくなるくらいの難問だ。
いいか、冬の悩みだぞ。
つまり、冬に何らかの悩みがあるのだ。
ネタにするくらいだから、皆が知っていることに違いない。
が、私にはとんと分からない。
それで、その悩みとかを考えてみた。
間違っていたら、教えて欲しい。
まず考えられるのは、“冬は寒くていやだなあ”とか言われて自己嫌悪に陥ってしまうことだろうな。
多くの人々に、あんまり何度も言われたりして、自信をなくしてしまっているのかも知れない。
または、“いいさ、来年はやって来ないよ”とかいじけているのかも知れない。
次に想像できるのは、日焼けかなあ。
まっ、これは北半球に限ってのことだが。
北半球が冬の時には、夏より地球は太陽に近づいている。
それだけ、紫外線も強くなるから、結構日焼けしやすい。
だから、冬もお肌の手入れが大変なのだろうか。
しかし、冬の姿を見たという人を知らないから、これはあくまで冬に皮膚があった場合の話だ。
じゃあ、他に冬さんが悩みそうなことは?
書き初めで小学生たちに“上手く書けない字”とかなじられることか?
いや、これは漢字文化圏だけの話だなあ。
冬にいじけられて夏ばっかりになっては風情がないから、冬のことを少し褒めておこうっと。
いいですかい。
冬将軍てえのはあるが、夏将軍ていうのは聞いたことがない。 すごいじゃないですか?
えっ。将軍様とは呼ばれたくない。
はあ、さようで。
ああ、冬景色てえいうのは絵にも歌にもなりますが、夏景色ていうのは聞かないし、さまにならないよ。
はあ?秋の紅葉、春の桜にはかなわないって。
そういじけるな。
それなら、爺が冬のために歌ってあげますよ。
冬よ来い 早く来い
つまずき始めたじいちゃんが……
冬が来れば思い出す
はかないおじぃ 遠い空
冬高老の鼻の炎……
冬が来た
冬が来た
どこに来た
鼻に来た
喉に来た
胃にも来た
