angoさんが、なぜ日本では、2000円札がほとんど流通しないのか、なぜ2の倍数が嫌われるのかを、疑問にしていらっしゃいます。
確かに、2000円は人気がありませんね。
たぶんこれは、現代日本人の思考回路が、金銭に関しては1、5、10を基本として頭の中に組み込まれてしまっているからでしょう。
フランス人などの数字に関する思考回路は、2倍が基本と思われることがあります。
例えば、90は40×2+10(quatrde-vingts dix)という数え方をします。
フランス語のフも知らずに、英語さえ通じないフランス山中に一人出張(置いてきぼり)にされた時は、この表現を理解するのに、かなり時間がかかりました。
今の私たちにとっては、こうした数の表現は、大変奇妙に感じます。
ずいぶん面倒な、長たらしいことをしているな、と。
ええ、よくニュースに出てきましたが、1991年とか言うと19、40×2+11なる表現になり、慣れれば問題がありませんが、初めのうちは、耳がついていけませんでした。
ところで、こうした2倍表現は、実は私たち日本人も、そう、あなたも使っているのです。
えっ!
そんなばかな。
そう言うあなた。
あなたは、こんな表現を口にしませんか?
ひとつ、ふたつ、みっつ、よっつ、むっつ、やっつ
この表現は、きれいに2倍数字表現になっています。
分かりやすく、
1、2、3、4、6、8を
ひ、ふ、み、よ、む、や
とします。
気付きましたか?
1→2(hi→hu)
3→6(mi→mu)
4→8(yo→ya)
なお、日本のこの数詞の発音は、世界中の言語の中で孤立しています。
アメリカ・ネイティブなどの数え方を知りたいですなあ。
西海岸の姫。
パパゴでもナヴァホでも、あるいはイヌイットでもいい。いつの日か、教えてくりゃれ。
なお、意味合いが違いますが、マヤでは20を基本、13を区切りとした数え方です。
2012の波に乗り、にわか研究者となり解説する方々へ。
最低このことくらいは知っていただき、十進法の怪しい説明、自説をしますと笑われますよ。
まあ、タレント研究者の言うことを真に受ける方はいないでしょうがね。
いや、いるかな?
いやいや、大多数が信じてしまっているかも。
なにせ、かいわれ大根理論や、納豆かき混ぜ理論で、会社が潰れたり、スーパーから納豆が消えてしまったりしましたものね。
あーあ、怖い、恐い、強い。