しま爺言葉の辞典 ★ ゆ ★ | しま爺の平成夜話+野草生活日記

しま爺の平成夜話+野草生活日記

世間を少しばかり斜めから見てしまうしま爺さんの短編小説や随筆集などなど
★写真をクリックすると、解像度アップした画像になります。

北関東の一部(栃木県南東部芳賀地方など)では、“ゆ”の発音が存在しませんでした。
現在はテレビの普及などで、この方言は絶滅してしまったと思われますが、芳賀郡生まれの祖母の言葉には、確かに“ゆ”という音はなかった気がします。


では、例えばユリはどんな発音になるのでしょう。

これはイリに近い発音になります。

つまり、ユはイの音になってしまうのです。


ですから、指はイビ、夢はイメ、雪はイキに近い音となります。


はっきりとは覚えていませんが、ユの代わりに使われるイは、“あいうえお”のイ音と多少違った気もします。 多少濁った感じです。



ですから、ユリはlilyに近い音でした。



おお、おばあちゃんはハイカラだった。明治生まれど田舎育ちなのに、英語を話せたのですなあ。


えっ?違いますか(笑)。




ところで、ユといえばここのところよく出てくる、ユダヤについても少し触れますか。


ユダヤという言葉は、多分、他民族、他宗教の方が彼らを呼ぶ蔑称だったかも知れませんね。

多分ですが、本当の(この“本当の”とは、アブラハムの末裔という意味。詳しい内容は自分で調べてくださいな。かつて、ある新聞記者だかがこれに触れて、罰が下ったかも?)彼らは、違った呼び方で自分たちを呼ぶのじゃないかなあ。



………………………

ここからは言葉遊びです。
ユに近い音の、興味深いものをピックアップしてみました。




yuddah(ネパール語)戦争
→おっと、最初から危ない言葉遊びですわい。



yuk(マヤ語)(雄)ヤギ
→日本語に似てるなあ。



yumtsil(マヤ語)神
→これは奧が深い。






あっ、思い出しました。


日本語の母音発音構成と全く同じと言ってよい、南洋言語にも y音始まりがなかったような気がします。


そうそう、日本語と何故か似た雰囲気があるインカの言葉もy音が弱者化してなかったっけかなあ。