現代の日本語には、無視、無人、無理、矛盾など、“む”で始まる言葉を多々見いだせます。
が、見てわかる通りこれらは、ここ1500年くらいの間に中国から輸入した、比較的新しい日本語がほとんどですよね。
古い日本語を探す一手段として、訓読み言葉を探してみましょう。
“おむすび”という言葉があります。
“お”は単なる接頭語ですから、本体は“むすび”でしょう。
しかし、これは“おにぎり”の“握り”と同じように“結び”と考えるべきものではないでしょう。
“むすび”とは、“むしいひ”つまり、“蒸し飯”がなまった言葉に相違ないと思うのです。
狩りや旅に出るときに、蒸した飯(いひ)を丸めたもの。
これが“おむすび”という言葉の意味・語源なのだ、と考えるわけですよ(この程度ならすぐ思いつくから、たぶん昔から、こうした説はあるでしょう。★サラッと撫でただけの、インターネット検索では見つけられませんでしたが)。
なお、“おむすび”を“結び”と関連付ける説があるやに思いますが、これはあまりにも現代人の頭の発想です。
“結び”“むすひ”は、最上級の神様の名前に使われる禁忌語に近いものです。
今ならともかく、昔の人たちが、このような言葉を安易に使ったとは思われません。
いや仮に使ったとしても、お結びでは意味が今一つピンときません。
とはいえ、その世界の権威と言われる有名教授でさえ、これなんかよりはるかに?マークを付けたい語源説を打ち出したりしていますがね。
例えば、英語がイギリスで独自に生まれた言語であるとし、英語語源を英単語の中からのみ探していたりしていたなら、現地では小学生にも相手にされないでしょう。
しかし、日本ではこれに近いことが、堂々と罷り通っています。
不思議を通りこし、滑稽、哀れでさえあります。
分かりやすく言えば、織田信長がパソコンを使っているような“歴史”を書いたりすることに、疑問さえ持てない方がいるわけです。
“戦国自衛隊”のような小説ならいざ知らず、ISBNをつけて国会図書館に納品される教本にこれに似たことをしているわけです。
素人なら笑われるだけですが、プロにはあと少し学習して欲しいものですね。
テレビニュースや大衆新聞記事は、漫画と同じく娯楽番組でしょうから、インチキ・デタラメは笑って見ていられます。
しかし、教授だの権威だのとか呼ばれていらっしゃる方には、あと少しジョークを減らして欲しいなあ。
そんなことを考える、今日このごろです。
ありゃ。
また、一言多かったようです。
まあ、日本語ど素人爺の遠吠えです。
はい、むきにならない。
でも、その道のプロからの反論・批判は欲しくて仕方がないところ。
コメントではなくプチメなりでも、ぜひお願い申し上げます。
ただし、自分勝手ながら、私の国語能力で理解しうる表現であれば幸いです。
追記
昨日あたり、国会笑劇場で面白いヤジがあったそうな。
loopyとかいうやつ。
で、もっと笑わせてくれたのが、loopyとは英和辞書の
①愚かな
②気がふれた
のどちらなんだ、とか述べているニュース。
おいおい、本当に大丈夫かい?
英語と日本語って、一対一の対応をする言語なのかー?????!
じゃあ、嘘ばかりついている人に対して、
She is clever.
って言ったなら、辞書を引いて“彼女は賢い”って訳すのかいな?