登り口はうっそうとした木々に覆われ、昼なお暗い。

まずは、軽い登りから始まる。

が、やがて胸突き八丁、約800段の、滑りやすい木製階段が待っている。

途中にある休憩所。

晴れた日なら、西は富士山、北は筑波の向こうに日光の山々を望むことができるようだ。
あいにくこの日は曇りで、雲間に樹海が見えるばかり。
ふと振り向くと、今まで登ってきただんだら道が見える。

しばらく行くと、急に平坦な場所に出て、軽やかな水音が聞こえてくる。

水辺の花々が、しばし疲れを忘れさせてくれる。

流れは、徐々にせばまってくる。
このあたりから、かなり足場が悪くなってくる。

そして800階段と並ぶ、第二の難所デブオトシ。

ここをデブオトシと名付けられた由来は、……。
いや、止めておこう。
昨今は、差別だとかなんとかうるさい世の中だ。
でも待てよ。どっかの航空会社も似たようなことをしていた気がするが。
しばらく、この細い木橋を渡っていくと、本間・貝名の戦いに出てくる、川泣島が見えてくる。

もう、ここまで来れば津守也寺は目の前、わずか2里弱だ。
おっと、残念。
ここで携帯のバッテリー切れです。
実に残念!
えっ?
坂東の札所は88しかないって?
はあ、ですから題名でもお断りしましたがな。
これは津守也念、つまり“つもりやねん”
真面目に読んでくださった方々、ごめんなさい。
実はこれ、松戸市内にある20メートルくらいの小山のある公園でした。
失礼いたしました。
笑っていただけると嬉しいです。