しま爺ことばの辞典 【浅間山】 | しま爺の平成夜話+野草生活日記

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浅間山は、漢語を高級な言葉として定着させた江戸時代の学者らにより“せんげんさん”と音訳されますが、もともとは“あさまやま”です。


浅間山と言えば、群馬県と長野県境にある、鬼押し出しで知られる世界有数の火山を思い浮かべられる方が多いのではないでしょうか。


確かに、現在“あさまやま”として第一に挙げるべきはそれでしょう。


しかし、古くは“あさまやま”と言えば富士山のことでした。

“あさまやま”を“浅間山”と当て字したのも、わりと最近のことかも知れません。

ところで、あさまasamaという言葉に似た言葉に、ヘブライ語の ashan があります。

ashan とは煙という意味ですが、富士山ははるか昔から煙を吐く山として知られています。

よく知られているのが、童話かぐや姫の元になった“竹取物語”です。

竹取物語で翁は、かぐや姫から貰った不死の薬を、“娘がいなくなっては、生き長らえて、なんの楽しみがあろう”と、富士山の頂で焼いてしまいます。

この薬を焼いた煙が、今なおたなびいており、こうした訳で東にある霊峰を“不死山”と呼ぶのだ、というところで竹取物語は幕を閉じます。


富士山は、つい200年くらい前に噴火した活火山です(ブロガーさんの中には、あれっ?休火山では?と思った方もいらっしゃるかも知れません。が、現在、休火山という表現はありません。自然でさえ、人間の気まぐれで変わります)。

さて、話を戻します。

あさまが ashan の変化から生まれた言葉であるとすると、これは旧約聖書でモーゼが十戒を授かったとされる山(シナイ山とされるが、諸説あり不明)にも関係してきます。


ただ、これを結びつけるのは、私でさえいたしません。




今日はブロガーさんとお会いした後、少し寄り道をしました。


船橋には、海神という地区があります。

このあたりはヤマトタケルの物語にも出てくる、大変古い土地です。

すぐ近くには“大神宮”という、千葉県最大の神社があります。

が、実は、海神にはさらに古そうな“浅間神社”があります。



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階段のある登り口からだと、宮までは4、500メートルくらいあるのではないでしょうか。

これは、大神宮よりも長く、また政令指定都市間近な都会にあって、異常な参道の長さです。




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ここには、比較的新しいものの、なかなか面白い狛犬もいます。


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私があと少し詳しければ、こんなどこにでもあるようなしめ縄の形から、さらに突っ込んだことを推測できるはずですが、残念ながら、その知識はありません。



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なお、浅間山(=富士山)は、神話上、天皇というものにも深く関わっています。


コノハナサクヤ(姫)もまた、浅間山(富士山)の別称のようなものです。





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御嶽(みたけ)神社も、浅間山(富士山)を祭る。

みたけのmiは尊称の接頭語だか、take は古トルコ語(ta:g/山)の臭いがする。