◆双璧
★双壁と書く人が多いだろう。
璧とは中国では国同士の争い、または調停にさえなる美しい玉(ぎょく:石)。
別に高い壁があるわけではない。
◆袖振れあうも他生の縁
★これも間違いやすい。だいたいが、多少の縁になる。
他生とは、仏教でいう前世。
多少縁があるのではない。前世からの深い縁なのであろう。
◆備えあれば憂いなし
★安きに居ては危うきを思え、すなわち備え有り。備えあれば……という話の一部のようだ。
安きに居ては……の文はなるほどその通りだが、備えあれば……は、いかがなものかなあ。
◆素封家(そほうか)
★素はないこと、封は領土。
つまり、領土がない家ということになる。
あれっ?素封家って、お大尽様のことだぜ、と思ったら、領土など無くても利息や年貢で食べていける人たちという意味だった。
なるほど。これは洒落のようなものですね。
そういや、どっかの国の先生方の中には、貯金0なんていう方もいらっしゃいますなあ。