今日はいささか用事があり、少し遅れて会社に行った。
何人かが既にフルパワースタートを切っている。
私はいつもより、はるかにマイペースで雑務をしていた。
とにかく、今日はお客様相手ではない雑務に専念できたからだ。
そんな中、昼過ぎ、携帯に電話が入る。
登録外の電話番号だ。
私は、しばらくして“もしもし”と言ってみた。
と、“パパー”と、何かに追い詰められた時に出すような声。
私はもう一度、もしもしと言おうとしたら、ガチャンと切れた。
パソコンで調べたら、発信元は、静岡県の東部にある小都市からである。
登録外なら、相手が分かるまでは名乗らない。
まあ、私には常識だが、田舎のじいちゃん、ばあちゃんだと、すわっ!孫が?となるかも知れない。
しかし、単なる間違い電話の可能性もある。
こういうことに関して、疑り深くなったのは海外生活をしていた長所でもあり、短所でもあるだろう。
そういえば、タイに住んでいた時には、初めての知らぬ相手からの電話にびっくりした。
ハローと電話に出たとたん“ガイア?(誰だい?)”と、電話をかけてきた方が言う。
それは、こっちのセリフでしょう。
と言いたかったが、タイ語で何と言うのかわからず、私はシンガポールで覚えたチャングリッシでやりとりするばかりだった。
こんな電話のやりとりが、特に不思議ではないところが、意外に多いようだ。