
人は普段、空気の存在を感じながら生活をしてはいません。
それは、あまりにあたり前の存在であるからでしょう。
つまり、あって当然のものは、無いことと同じ感覚なのです。
私の職場に近い駅は、舞浜です。
舞浜といえば、ディズニーランド、ディズニーシー、そして、最近できたディズニー系劇場シルク・ドゥ・ソレイユなど、日本を、いや世界を代表するレジャーランドを形成しています。
ここでは、電車が着く度に、つまりおよそ3分ごとに、ミッキーのテーマ曲が流れているはずです。
が、私にはいつものことなので、一体どんな曲だったのか、思い出せません。
つまり、ここで流れる曲は、私にとって“空気”になってしまっているのです。